月刊誌「近代食堂」とは?飲食店が頼る雨宮編集長はどんな人?取材スタイルが独特すぎ?【林修MCの番組】

ライフハック

2026年5月12日(火)放送のテレビ東京系「世の中お金で見てみよう」で、ちょっと聞き慣れない月刊誌(雑誌)が紹介されて話題になっています。その名も「近代食堂」。MCの林修さんも初めて知ったのかも。

皆さんは「近代食堂」という雑誌をご存じでしたか? 私は番組を見るまでまったく知りませんでした。「近代食堂」という名前のインパクトがすごくて、最初は昭和の古い雑誌なのかなと思ったんです。でも調べてみたら、今の飲食業界で本当に頼りにされている現役バリバリの専門誌でした。

番組では「飲食店が頼る月刊誌」として紹介されていたのですが、気になったのが、この雑誌はいわゆる「おいしいお店を紹介するグルメ雑誌」ではないということ。じゃあ何が載っているの?と思いますよね。

さらに調べていくと、編集長の取材スタイルがとても独特で驚きました。なんと取材先を選ぶ基準が「おいしさ」ではなく、ある「数字」だというんです。その数字とは一体何なのか、後ほど詳しくご紹介しますね。

今、飲食店の倒産件数が過去最多を更新しているというニュースを目にする機会も増えました。身近なあのお店も大丈夫かな、と心配になることもありますよね。そんな厳しい時代の中で、繁盛するお店はいったい何が違うのか。その答えのヒントが、この雑誌にはたくさん詰まっているようなんです。

この記事では、月刊誌「近代食堂」がどんな雑誌なのか、編集長はどんな人なのか、そして話題になっている独特な取材スタイルの秘密まで、わかりやすくまとめました。飲食業界に詳しくない方でも楽しく読めるようにまとめましたので、ぜひ最後までお付き合いください。

月刊誌「近代食堂」とはどんな雑誌?

まず、「近代食堂」の基本的な情報からご紹介します。

「近代食堂」は、株式会社旭屋出版が発行している月刊誌です。創刊はなんと1969年(昭和44年)で、50年以上の歴史を持つ老舗の業界専門誌なんです。

毎月22日に発売されていて、定価は1,518円(税込)。A4変型判で約130ページの構成になっています。

「近代食堂」という名前だけ聞くと、ちょっと古めかしい印象を受けるかもしれませんが、中身は飲食店の経営に役立つ最新情報がぎっしり詰まっています。

グルメ雑誌ではなく「繁盛店を作る雑誌」

私が調べていて一番驚いたのが、近代食堂はグルメ雑誌ではないということです。

「おいしいお店を紹介する雑誌」ではなく、コンセプトは**「繁盛飲食店を作る雑誌」**。つまり、飲食店が繁盛するためにはどうすればいいかを、具体的なノウハウとして伝える雑誌なんですね。

扱っているテーマも幅広くて、ヒットメニューの開発方法、お店の集客や販促の工夫、スタッフの採用や育て方、接客サービスの向上法など、飲食店経営に必要なことがひと通り網羅されています。

近代食堂の公式noteでは、「いくら斬新で面白いメニューを出していても、繁盛していなければ読者には紹介しづらい」と書かれていました。おいしさよりも「ちゃんと繁盛しているかどうか」を大事にしている、とてもシビアな雑誌なんです。

読者の6割以上が飲食店経営者

読者層のデータを見ると、この雑誌がいかに業界のプロに頼られているかがわかります。

旭屋出版の媒体資料によると、読者の61%が経営者、13%が管理職、11.4%が調理師となっています。つまり、読者のほとんどが飲食業界の第一線で働いている方たちなんですね。

業種別では、居酒屋・酒場が約20%、日本料理店が約20%、西洋料理店・レストランが約18%、中華・焼肉などの東洋料理店が約17%と、幅広いジャンルの飲食店関係者に読まれています。

普段スーパーで買い物をしている主婦の私にとっては縁遠い世界ですが、家族で行くあの居酒屋さんやレストランのオーナーさんが、こういう雑誌を読んで勉強しているのかもしれないと思うと、ちょっと見る目が変わりますよね。

「世の中お金でみてみよう」で近代食堂はどう紹介された?

林修先生も注目!「飲食店が頼る月刊誌」として特集

「世の中お金で見てみよう」の2026年5月12日放送回では、メインテーマの「データセンターをお金で見てみよう」に加えて、「業界を見てみよう!」というコーナーで近代食堂が取り上げられました。

番組の紹介文には、こう書かれていました。

「飲食店が繁盛するための月刊誌『近代食堂』。開店する店も多いが、つぶれる店が多い飲食業界。人気の店をつくるためにどうしたらいいかが、細かく書いてある」

さらに、「優秀な人材を雇い、辞めないようにするためにどうするか」や「サステナビリティを重視した経営手法」についても触れられていたようです。

単にメニューの紹介をしている雑誌ではなく、人材問題や持続可能な経営といった、今の時代ならではの課題にも踏み込んでいる点が、番組で注目されたポイントだったのだと思います。

飲食店の倒産は過去最多!だからこそ「近代食堂」が注目される理由

番組でも「開店する店も多いが、つぶれる店が多い」と紹介されていましたが、実際のデータを見ると、その深刻さがよくわかります。

帝国データバンクの調査によると、2025年の飲食店経営事業者の倒産件数は900件に達し、過去最多を記録しています。2025年4月には単月で88件という数字も出ており、こちらも過去最多です。

☝️飲食店の倒産件数の推移(直近5年)

番組でも「つぶれる店が多い」と紹介されていましたが、実際の数字で見るとその深刻さがよくわかります。

飲食店の倒産件数前年比備考
2021年569件コロナ禍の支援策で抑制
2022年452件-20.6%過去数年で最少水準
2023年768件+69.9%支援策終了で急増
2024年894件+16.4%当時の過去最多を記録
2025年900件+0.7%過去最多を更新(3年連続増加)

※負債1,000万円以上・法的整理による倒産が対象 ※出典:帝国データバンク「『飲食店』の倒産動向(2025年)」(2026年1月13日発表)

さらに、飲食店の89.2%が人手不足を訴えているという調査データもあります。

ちわわん
ちわわん

たまにロボットがお料理を運んでくれるところあるよね。レジもセルフだったりして。人材不足は深刻な問題なんだね。

原材料費の高騰、人件費の上昇、働き手の不足。飲食店を取り巻く環境はとても厳しくなっているんですね。

だからこそ、繁盛するための具体的なノウハウを提供してくれる「近代食堂」のような専門誌が、今まで以上に求められているのだと感じました。

近代食堂の編集長・雨宮響はどんな人?

番組をきっかけに「近代食堂の編集長ってどんな人?」と気になった方も多いと思います。現在の編集長は雨宮響(あめみや ひびき)さんという方です。

編集長・雨宮響さんのプロフィール

項目内容
氏名雨宮 響(あめみや ひびき)
入社1998年、旭屋出版に入社
現職2018年より「近代食堂」編集長
取材件数延べ約6,500件
担当書籍数累計400冊
趣味麺、サッカー、散歩、休日は少年野球の相手

1998年入社、取材件数は延べ6,500件超

雨宮さんは1998年に旭屋出版に入社し、月刊「近代食堂」の編集部に配属されました。その後、同誌の副編集長、ムック書籍の編集長を経て、2018年に「近代食堂」の編集長に就任しています。

驚くのはその取材実績です。PR TIMESに掲載されたセミナー登壇者の紹介によると、飲食店や料理人等への取材件数は延べ約6,500件。担当した雑誌・書籍数は累計400冊に上るそうです。

1998年の入社からおよそ28年間で6,500件ということは、年間230件以上。単純に計算すると、営業日ベースでほぼ毎日どこかの飲食店を取材していることになります。この数字だけでも、どれだけ現場を知り尽くしている方なのかが伝わってきますよね。

なお、出身地や年齢、出身大学などの個人情報は公表されていないようです。

麺とサッカーと少年野球が好きな一面も

雨宮さんはX(旧Twitter)やInstagramのプロフィールで、ご自身の趣味を公開されています。

「麺とサッカーと散歩が好き。休日は少年野球の相手」

飲食業界の最前線で活躍されている方ですが、休日にはお子さんの少年野球に付き合うお父さんでもあるようです。取材で専門料理書も手がけていて「麺が好き」というのは、やっぱり職業柄なのかなと思うと微笑ましいですね。

こうした人柄が垣間見えると、業界のプロフェッショナルという肩書きだけではない、親しみやすい一面を感じます。

講演やセミナーでも活躍する業界ウォッチャー

雨宮さんは雑誌の編集だけでなく、外部での活動も幅広く行っています。

日本外食品流通協会(JAFLA)の講演資料では、「専門誌の業界ウォッチャーとして多方面で活躍中」と紹介されています。

具体的には、フードビジネスオンラインサロン「FOOD UPDATE」での基調講演やYouTube対談に出演したり、レストランテック協会主催の勉強会で「メディアに取り上げてもらう最低限のお作法」というテーマで講演したりしています。

また、2025年にはシェアダインとダイニーが共催したオンラインセミナー「選ばれる飲食店の付加価値戦略」に登壇者として参加。若手料理人のコンペティション「RED U-35」に応援メッセージを寄せるなど、次世代の料理人を応援する活動にも関わっています。

雑誌の中だけにとどまらず、飲食業界全体を盛り上げようとされている姿勢が伝わってきますね。

雨宮さんの取材スタイルが独特すぎる!3つの特徴

さて、この記事のタイトルにもある「取材スタイルが独特すぎる」という部分です。調べていくと、近代食堂ならではの非常にユニークな取材哲学があることがわかりました。

特徴①|編集長なのに自分で現場に行く「足で稼ぐ取材」

雨宮さんの公式プロフィールには、必ずといっていいほど「自ら赴き取材を行うスタイルを主としている」という一文が添えられています。

編集長というと、デスクで企画を考えて部下に指示を出すイメージがありますよね。でも雨宮さんは、編集長になった今でも自分自身が現場に足を運ぶことを基本にしているそうです。

その結果が、取材件数延べ約6,500件という数字に表れています。これだけの現場を見てきたからこそ、繁盛する店とそうでない店の違いを肌で感じ取れるのだと思います。

特徴②|取材先は「おいしさ」ではなく「坪日商1万円」で選ぶ

これが一番独特だと感じたポイントです。

近代食堂の公式note「近代食堂プラス(キンプラ)」で、取材先の選び方について詳しく明かされていました。それによると、取材対象を選ぶ第一の基準は「坪あたりの日商が1万円に達しているかどうか」だそうです。

「坪日商」というのは、お店の売上を店舗の坪数と営業日数で割った数字です。たとえば、10坪のお店で月商が300万円、月25日営業だった場合、

300万円 ÷ 10坪 ÷ 25日 = 坪日商1.2万円

という計算になります。

なぜ坪あたりで計算するかというと、単純な売上高だけでは大きなお店が有利になってしまうから。坪あたりに直すことで、お店の規模に関係なく「稼ぐ力」を公平に測れるという考え方なんだそうです。

「おいしいかどうか」ではなく「ちゃんと数字を出しているかどうか」で取材先を選ぶ。一般消費者の感覚からすると意外ですが、経営の専門誌としてはとても理にかなっていますよね。

noteには「昨日取材したすし店は、12坪で月商3,000万円。坪月商250万円」というエピソードも書かれていて、常に数字を把握した上で取材に臨んでいることがうかがえます。

特徴③|数字だけでは終わらない「幸せな繁盛」を追う姿勢

ただし、雨宮さんは「坪売上がすごい店以外も取材して紹介しています」とも述べています。

近代食堂のnoteでは、田舎にある11坪・家賃11万円の居酒屋が月商700万円を上げている事例が紹介されていました。坪日商に換算すると約2.5万円、家賃比率はわずか1.5%という驚異的な数字です。

この居酒屋は、ミシュランレベルの特別な料理を出しているわけではなく、お客さんに喜んでもらおうとする意欲と努力で繁盛しているお店だそうです。雨宮さんはこうした「隠れた繁盛店」を見つけ出すことを「痛快」と表現していて、近代食堂はこういった発掘を得意としていると書かれていました。

そしてもう一つ印象的だったのが、繁盛の定義についての考え方です。

noteにはこう書かれていました。

「お店が繁盛しないと、そこで働く店主、従業員、アルバイトさんたちに、その働きに見合った報酬も評価も与えられません」

「飲食店に携わる人たちがしっかり生活ができて、幸せになるための『繁盛店を作る雑誌』」

いくら売上が高くても、働く環境がブラックだったり、スタッフが疲弊していたりするお店は「本当の繁盛店」とは見なさない。数字だけを追うのではなく、そこで働く人が幸せかどうかまで見ているというのは、すごく温かい視点だなと感じました。

ちわわん
ちわわん

行列のできるお店に入って、店員さんがギスギスしているところって、「美味しいけど残念、、」て思うよね。

主婦の目線からすると、家族で食事に行くお店が、スタッフの方も幸せに働いている場所だったらいいなと思いますし、そういうお店を増やそうとしている雑誌があるというのは、なんだか嬉しくなりますよね。

取材スタイル3つの特徴まとめ

特徴ポイント
①足で稼ぐ現場主義編集長自ら現場に行くスタイルを貫いている
②「坪日商1万円」が基準おいしさではなく数字で取材先を選ぶ
③「幸せな繁盛」を追う売上だけでなく働く人の幸せまで見ている

近代食堂はどこで読める?購読方法まとめ

番組を見て「ちょっと読んでみたいかも」と思った方のために、購読方法をまとめておきますね。

書店・Amazonでの購入と定期購読

近代食堂は毎月22日に発売されています。全国の書店やAmazonなどのオンライン書店で購入できます。定価は1,518円(税込)です。

また、雑誌の定期購読サービス「Fujisan.co.jp」でも取り扱いがあります。Fujisanでの読者レビューは5点満点中4.30と高評価で、「飲食店関係者は情報収集のために購入するべき」「トレンドを常に捉えている」といった口コミが寄せられています。

飲食店経営者ではなくても、食の業界の裏側を知りたい方にとっては読み物としても面白そうです。

noteの「近代食堂プラス(キンプラ)」なら一部無料で読める

「いきなり1,500円を出すのはちょっと…」という方には、近代食堂の公式note「近代食堂プラス(キンプラ)」がおすすめです。

こちらでは、過去に誌面に掲載された記事の一部がnote版として公開されています。雑誌のコンセプトや取材の裏側についても編集部自らが語っていて、近代食堂がどんな雑誌なのかを知るにはぴったりの入り口になっています。

私もこの記事を書くにあたってキンプラを読みましたが、「坪日商」の話や繁盛店の事例など、飲食業界を知らない人が読んでも「へぇ!」と思える内容がたくさんありました。

まとめ 

林修さんMCの番組「世の中お金で見てみよう」で取り上げられた月刊誌「近代食堂」は、1969年創刊の歴史ある飲食店経営専門誌でした。グルメ雑誌ではなく「繁盛店を作る雑誌」というコンセプトのもと、飲食業界のプロたちに支持され続けています。

編集長の雨宮響さんは、取材件数延べ約6,500件という圧倒的な現場経験を持ちながら、今も自ら足を運んで取材を行うスタイルを貫いている方です。

取材先を「おいしさ」ではなく「坪日商」という数字で選びつつも、働く人の幸せまで見据えた繁盛の形を追い続けている、その取材哲学がとても印象的でした。

飲食店の倒産が過去最多を更新する厳しい時代だからこそ、こうした専門誌の存在は大きな意味を持つのだと思います。気になった方は、まずはnoteの「近代食堂プラス」から覗いてみてはいかがでしょうか。

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