【MUSE】笠置泰孝・石川一洋の経歴wiki|ストアロボットArmoを開発した社長とCTOは何者なの?

ライフハック

テレビ東京「アンパラレルド~ニッポン発、世界へ~」(2026年6月24日放送)に、小売店舗向けストアロボット「Armo(アルモ)」を開発する株式会社MUSEの笠置泰孝(かさぎやすたか)CEO・石川一洋CTOが出演されます。

「ゴールドマン・サックスを辞めてロボットを作る社長」の笠置さんと「ロボット開発一筋15年のCTO」石川さん——異色のコンビが生んだ”時給100円ロボット”とは一体何なのか?

この記事では、二人の経歴や人物像、そしてストアロボットArmo(アルモ)の仕組みまで、わかりやすくまとめました。

笠置泰孝(かさぎ・やすたか)のプロフィール・経歴

まずは、MUSE社長・笠置泰孝さんの基本情報を表にまとめます。

項目内容
名前笠置 泰孝(かさぎ・やすたか)
生年1983年
出身地福岡県
学歴一橋大学商学部卒業(2007年9月)
資格公認会計士(在学中に合格)
職歴1新日本有限責任監査法人(2005年11月〜)
職歴2ゴールドマン・サックス証券(クレジットアナリスト)
職歴3ZMP(物流ロボットCarriRoの事業責任者として約7年)
現職株式会社MUSE 代表取締役CEO(2022年4月〜)
趣味・習慣座禅(15年以上継続)
ちわわん
ちわわん

ゴールドマン・サックスって聞くだけで”超エリート”のイメージですよね。そこを辞めてロボット開発の世界へ飛び込むなんて、よほどの覚悟がないとできないことだと思います。しかも座禅歴15年って…!経営者なのにどこか穏やかな雰囲気があるのは、そのおかげかもしれませんね。

愛知万博でロボットに心を奪われた大学時代

笠置さんがロボットの道を志したのは、2005年に開催された愛知万博がきっかけです。

ロボットパビリオンで見た人型ロボットは、まるで頭脳や感情を持っているかのように動いていました。それまで「機械=直線的で反復的な動き」と思っていた笠置さんにとって、その光景は衝撃だったそうです。

「これから機械の概念が変わる」——そう確信した瞬間が、今のMUSE創業に至る原点になっています。

とはいえ、笠置さんは文系の一橋大学商学部の学生。エンジニアリングの知識はゼロでした。すぐにロボットの世界へ飛び込むことはできず、まずはビジネスの力を磨こうと公認会計士の資格取得に打ち込みます。

ゴールドマン・サックスで磨いた「経営の目」

大学在学中に公認会計士試験に合格した笠置さんは、新日本有限責任監査法人に入所し、大手金融機関の監査業務に従事しました。

その後、先輩からの誘いを受けてゴールドマン・サックス証券に転職。クレジットアナリストとしてM&Aの案件に携わりました。

「ゴールドマンの組織は強く、優秀な人ばかりだった。組織として”こうあるべきだ”という感覚が自分に強く染みついた」と笠置さんは振り返っています。

財務や資金調達の知識、組織運営の感覚——この時期に身につけたスキルは、今のスタートアップ経営に直結しているそうです。

ただし、ロボットへの想いはずっと心の中にありました。約10年間、横目でロボットビジネスを探索しながらも踏み込めない日々。本人いわく「ずっと悶々としていた」とのこと。

ちわわん
ちわわん

約10年間もロボットへの夢を温め続けていたなんて驚きです。”悶々としていた”と正直に語れるところに、笠置さんの誠実な人柄が出ている気がします。

ZMPでロボット事業を7年間率いた経験

転機は、インキュベイトファンドの和田圭祐氏から「まずロボットベンチャーに入ってみるのが一番早いのでは」と助言されたことでした。

笠置さんは本当にその通り動き、自動運転・ロボット開発を手がけるスタートアップのZMPに転職します。

ZMPでは入社直後から物流ロボット「CarriRo(キャリロ)」シリーズの事業責任者に抜擢されました。製品コンセプトの設計から試作、量産化、拡販までの一連のプロセスを7年間かけて経験し、延べ300社以上の倉庫や工場にロボットを導入した実績を作ります。

この時期に多くの小売企業から「店舗の品出しにロボットを使えないか」という切実な相談を受けたことが、のちのMUSE創業のタネになりました。

石川一洋(いしかわ・かずひろ)のプロフィール・経歴

続いて、MUSE CTO・石川一洋さんの基本情報です。

項目内容
名前石川 一洋(いしかわ・かずひろ)
学歴修士号取得(超伝導薄膜の研究)
キャリア開始電気設計エンジニア
前職ZMP(15年間在籍)
ZMPでの担当商品企画、システム設計、量産、サポート
主な実績CarriRo自律化方式の考案、自動運転車両のハードウェア実装
現職株式会社MUSE 取締役CTO(2022年4月〜)
ちわわん
ちわわん

15年間ずっとロボット開発ひと筋!まさに”職人気質”のエンジニアさんです。笠置さんが経営面を、石川さんが技術面を担う。この役割分担がMUSEの強さの秘密なんですね。

超伝導研究から始まったエンジニア人生

石川さんは大学院で超伝導薄膜の研究に取り組み、修士号を取得しています。もともとは純粋な理系研究者としてのスタートでした。

その後、電気設計エンジニアとしてキャリアをスタートし、ZMPに入社。ここからロボット一筋の道を歩み始めます。

ZMPで15年——あらゆるロボットを手がけた技術者

石川さんがZMPに在籍した期間は、実に15年間にも及びます。

その間に手がけたのは、物流ロボットの自律化方式の考案、自動運転車両のハードウェア実装、作業者自動追従型搬送ロボットの開発など、多岐にわたります。商品企画から設計、量産、現場サポートまで、ものづくりの全工程を自分の手で経験してきた「現場を知り尽くしたエンジニア」です。

そんな石川さんが長年温めていた構想が、「小型で安価なロボットを大量に作り、世界中に届けたい」というものでした。

「商業空間は、ロボットにとって本当に過酷な環境」

石川さんが語る開発への想いには、現場を知り尽くした技術者ならではのリアリティがあります。

「工場や倉庫のロボットをそのまま店舗に持ち込んでも機能しない。商業空間は通路が狭く、人やカートが常に行き交い、レイアウトも日々変わる。ロボットにとって本当に過酷な環境なんです」

だからこそ、既存のロボットの延長ではなく、ゼロから「商業空間のために」設計し直す必要があったのです。

ちわわん
ちわわん

確かに、スーパーの通路ってカートを押す人、走り回る子ども、試食コーナーの人だかり…ロボットにとっては障害物だらけですよね。そこで”ちゃんと動ける”ロボットを作るのがどれだけ大変か、買い物する側としてもなんだか実感が湧きます。

二人の出会いとMUSE創業

笠置さんと石川さんの関係を時系列で整理します。

時期できごと
ZMP時代二人ともZMPに在籍。物流ロボットの開発・販売を通じて協働
ZMP在籍中小売業界から「店舗でロボットを使いたい」という強い要望を多数受ける
退職前後笠置さんの「小売店舗向けロボット」構想と石川さんの「小型・安価・大量生産」構想が合致
2022年4月株式会社MUSEを共同創業

社名「MUSE」の由来は、ギリシャ神話に登場する芸術や科学の守護女神「ムーサ」。人々に創造のインスピレーションを授ける存在をイメージしてつけられました。

会社のパーパス(存在意義)は「ロボットで人にインスピレーションを届ける」。省人化や無人化ではなく、人がもっと創造的になれるためのロボットを作りたい——それが二人の共通の想いです。

ストアロボットArmo(アルモ)とは?

MUSEが開発したストアロボット「Armo One(アルモ ワン)」の概要を表にまとめます。

項目内容
製品名Armo One(アルモ ワン)
サイズ直径32cm
重量12kg
牽引可能重量最大100kg
主な機能品出し搬送・在庫管理/検品・商品検索/案内・販促
料金体系月額サブスクリプション(初期投資を抑えた設計)
時給換算約100〜200円(24時間稼働想定)
特徴ユニット付け替えで1台4役、マッピング不要の独自設計
ちわわん
ちわわん

直径32cmって、大きめのお鍋くらいのサイズ感ですね。それで100kgまで運べるって、なかなかのパワフルさ!しかも腰を痛める心配もない!(笑)

なぜ”時給100円”ロボットを実現できたのか?

普通のロボットはマッピング機能(店内の地図を記憶する機能)を搭載するために高精度なセンサーが必要で、それがコスト高の原因になっています。

MUSEはこのマッピング機能を不要にする独自の仕組みを開発することで、ロボット本体のコストを大幅に削減しました。

さらに、24時間稼働を前提とした設計にすることで、1時間あたりのコストを極限まで下げています。月額サブスクリプション方式なので、小規模なスーパーでも導入しやすい料金体系です。

主婦の皆さんにわかりやすく言えば、パートさん1人分の時給で何台ものArmoを動かせる計算になります。

「止まらないロボット」という逆転の発想

石川CTOがArmoの設計で最もこだわったのは、「止まらないこと」です。

従来のロボットは安全性を最優先にするあまり、人が近づくとすぐに停止してしまいます。しかし買い物中のお客さんが行き交うスーパーで頻繁に止まるロボットは、逆に邪魔になってしまいますよね。

Armoは「経路を正確にたどること」よりも「環境に合わせて常に動き続けること」を優先する設計にしています。人を避けながらゆるやかにルートを変え、目的地に到達するイメージです。

さらに驚くのが、Armoはバックヤードと売り場を仕切るスイングドアを自分で押し開けて通過すること。石川さんによれば「おそらくスイングドアを押し開けた最初のロボット」だそうです。店舗側が設備を改修する必要がないため、導入のハードルがぐっと下がります。

スーパー「ベルク」での導入事例

Armoはすでに実際のスーパーで活躍しています。

項目内容
導入先ベルク(埼玉県中心に関東約140店舗を展開する食品スーパー)
導入開始2024年6月(先行2店舗)
拡大状況2025年2月に追加8店舗、計10店舗で運用
主な効果バックヤード⇔売り場の往復移動が不要に。スタッフは陳列作業に集中可能
その他の使い方タイムセールの陳列台としても活用

品出し業務は店舗全体の約40%を占める大きな負担です。そのうちの20%(全体の8%)は、ただバックヤードと棚の間を人が行ったり来たりしているだけの「移動時間」。Armoはこの「もったいない時間」をなくしてくれます。

お買い物中に通路でArmoとすれ違う日も、そう遠くないかもしれませんね。

今後のビジョンとロードマップ

MUSEが掲げる将来目標を時系列で整理します。

時期目標
現在国内スーパーへの導入拡大
2024年7月米国テキサス州に法人設立
2025年3月SXSW Pitchロボット部門で日本企業初のファイナリスト選出
2030年「店舗に1台」の普及
2050年「あらゆる環境で動くロボット」の実現

テキサスでの実証実験に加え、欧州やオーストラリアへの進出も検討中とのこと。世界中のスーパーで「当たり前にロボットがいる風景」を目指しています。

二人の人柄がわかるエピソード

最後に、笠置さん・石川さんの人柄が伝わるエピソードをまとめます。

笠置泰孝(CEO)石川一洋(CTO)
座右の銘的な言葉「大きな発想と巻き込む力」「ロボットがいるのが当たり前の風景をつくりたい」
仕事のスタイル顧客の現場に何度も足を運ぶ。作る前に人力で工程を再現して検証する難しい課題でも現実的なアイデアを出し、実装・運用まで持っていく
チームへの考え方「信頼」をベースに裁量を任せる。ルールは最小限場所も時間帯も違うグローバルチームで成果を出す(日本で毎日出社するエンジニアは2割)
プライベート座禅歴15年以上。毎朝自宅で座禅、週末はお寺で座禅デスクまわりに開発部品が散らばっている(公式ブログの写真より)
起業の動機父親も起業家。「父のリベンジをしたい」が最初の動機「小さくて安いロボットを世界中に届けたい」
ちわわん
ちわわん

お二人とも”すごい経歴”の持ち主ですが、根っこにあるのは”人のために”という気持ちなんですよね。ロボットの話って冷たく聞こえがちですが、MUSEの場合は”人が楽になるためのロボット”。そこにすごく共感します。

まとめ

笠置泰孝さんと石川一洋さん——金融畑で経営の目を磨いた社長と、ロボット開発の現場を15年間歩み続けたCTOの組み合わせは、まさに「異色」です。

でも、二人に共通しているのは「ロボットは人を幸せにする存在であるべき」という信念。人の仕事を奪うのではなく、しんどい作業から解放して、もっとやりがいのある仕事に集中できるようにしたい。そんな想いが「時給100円のストアロボットArmo」を生みました。

2026年6月24日(水)23:06からテレビ東京「アンパラレルド~ニッポン発、世界へ~」で、二人の挑戦が放送されます。見逃し配信はTVerでも視聴可能です。

普段のお買い物が変わるかもしれない未来の話、ぜひチェックしてみてください。

ちわわん
ちわわん

番組を見て気になった方、この記事が少しでもお役に立てたら嬉しいです。個人的にはArmoがスイングドアを押し開ける瞬間を早くこの目で見てみたいです!

コメント

タイトルとURLをコピーしました