【アンパラレルド】痛くない注射パッチはいつ実用化?コスメディ製薬の“貼るワクチン”を解説

ライフハック

「注射が痛くて子どもが大泣き…」「予防接種のたびに憂うつ」。そんな悩みが、もしかしたら過去のものになるかもしれません。

2026年9月23日(水)放送のテレビ東京「アンパラレルド」で、貼るだけで痛みをほとんど感じない「痛くない注射パッチ(貼るワクチン)」が特集されます。開発しているのは京都のコスメディ製薬。

この記事では、番組で紹介される痛くない注射パッチ「マイクロニードル」の仕組み、気になる「いつ実用化されるの?」という疑問、メリット・デメリット、そして社長の権英淑(けん えいしゅく)さんについてまで、公式情報をもとにわかりやすくまとめました。

ちわわん
ちわわん

痛くない注射があれば、子どもだけじゃなくて、いろいろな人が注射に対するハードルがさがるよね。


アンパラレルドで紹介「痛くない注射パッチ」とは?(番組情報)

まずは番組の基本情報からチェックしましょう。

項目内容
番組名アンパラレルド(正式名称:アンパラレルド〜ニッポン発、世界へ〜)
放送日時2026年9月23日(水)23:12〜24:01
放送局テレビ東京系列
テーマもう注射はいらなくなる!?痛くない“貼るワクチン”が医療の常識を変える!
MC若林正恭(オードリー)
ゲストコスメディ製薬 社長 権英淑(けん えいしゅく)/医薬品開発課 課長 鹿取建志(かとり けんじ)
解説水野泰孝(みずの やすたか)医師(グローバルヘルスケアクリニック院長)
ナレーター大塚明夫

「アンパラレルド」とは“比類なきもの”という意味で、独自の技術で社会課題に挑む日本発の企業や挑戦者に迫る経済トーク番組です。

今回のテーマは「増え続ける医療従事者の負担」。真夏に季節外れのインフルエンザが流行したり、発熱した家族を連れて夜間に病院を探したり…。医療現場も家庭も大変な場面が増えていますよね。そんな負担を減らすカギとして、注射に代わる新技術「マイクロニードル」が紹介されます。

解説は感染症の専門医である水野泰孝先生。新型コロナのパンデミックでもよくメディアに登場されていた先生なので、「見たことある」という方も多いかもしれません。


痛くない注射パッチ「マイクロニードル」の仕組みとは?

番組の主役となる技術が「マイクロニードル」です。名前は難しそうですが、仕組みはとてもシンプルです。

マイクロニードルとは、長さ数百ミクロン(1ミリの数分の1)のとても小さな針のこと。この極小の針を、絆創膏(ばんそうこう)のように皮膚にペタッと貼ることで、薬や美容の成分を体の中に届けます。

コスメディ製薬の「溶解型マイクロニードル」のすごいところは、針そのものがヒアルロン酸やコラーゲンといった、もともと肌に含まれている成分でできている点。貼ると針が皮膚の中でゆっくり溶けていくので、使ったあとに鋭い針が残りません。

なぜ痛くないの?

普通の注射針に比べて針が圧倒的に短くて細いため、痛みを感じる神経(痛点)に当たりにくく、出血もほとんどないというのが理由です。大阪・関西万博の展示では、来場した子どもたちが「ほんまや!ぜんぜん痛くない!」と驚いていたそうです。

注射・飲み薬・貼るパッチの違いを表にまとめました。

注射飲み薬貼るパッチ(マイクロニードル)
痛み痛い・怖いなしほとんどない
誰が使う?医療従事者が必要自分で飲める将来的に自分で貼れる可能性
保存冷蔵が必要なものが多い比較的容易常温保存をめざす
使用後の針廃棄が必要溶けて残らないタイプも

💬 執筆者コメント
針が「溶けてなくなる」というのが個人的にいちばん驚きでした。使用後の針の処理を気にしなくていいのは、家庭でも安心ですよね。


コスメディ製薬とはどんな会社?

痛くない注射パッチを開発しているのが、京都市に本社を置くコスメディ製薬です。

項目内容
会社名コスメディ製薬株式会社
創業2001年
本社京都市
専門分野TTS(経皮吸収治療=皮膚から薬を吸収させる技術)
出身京都薬科大学発のベンチャー企業

コスメディ製薬は2001年の創業以来、「注射や飲み薬に頼らず、皮膚から薬を届ける方法」を追い続けてきた研究開発企業です。

かつて海外で研究されていた金属やシリコン製のマイクロニードルには、痛みや出血、皮膚に針が残るといった安全面の課題があり、実用化には遠い存在でした。そこでコスメディ製薬は「皮膚に含まれる成分そのものを針にする」という発想で溶ける針を開発。2008年に溶解型マイクロニードルの工業的な製法を世界で初めて確立しました(公益社団法人 日本薬剤学会の学会誌「薬剤学」による)。

社長・権英淑(けん えいしゅく)さんはどんな人?

番組にゲスト出演する社長の権英淑(けん えいしゅく)さん。読み方に迷う方が多いお名前ですが、「けん えいしゅく」と読みます。マイクロニードル技術の第一人者として知られる女性経営者です。

公式情報による経歴をまとめました。

項目内容
名前権英淑(けん えいしゅく)
役職コスメディ製薬 代表取締役社長
学位薬学博士
出身中国(テレビ東京公式の紹介より)
学歴京都薬科大学 薬学科博士課程修了
主な受賞中小企業優秀技術者賞(2021年)、日本薬剤学会「製剤の達人」称号(2021年)

権さんは、英国の製薬会社(ストラカン製薬)など国内外の製薬・化粧品・医療機器会社で技術コンサルタントを務めたのち、2001年に神山文男さんと共同で前身企業の有限会社コスメディを設立。2021年にコスメディ製薬の代表取締役社長に就任しました。

薬学博士としての専門知識と、企業経営の両方を担う研究者社長です。「注射で泣く子を、ゼロにしたい」という思いが、痛くない注射パッチの開発を支えています。

ちわわん
ちわわん

私が子供のころ、集団接種会場で大泣きして会場から飛び出してしまった子がいました。パッチで済むならそういう子がいなくなりますね。

マイクロニードルは化粧品に使われている

「未来の技術でしょ?」と思うかもしれませんが、実はマイクロニードルはすでに化粧品で身近に使われている技術なんです。むしろ医薬品より先に、化粧品で実用化されました。

コスメディ製薬の代表的な自社ブランドが**「クオニス(Quanis)」**。なかでも目もと用の「クオニス ダーマフィラープレミア」は、美容成分を針状にした約3,800本のマイクロニードルでできていて、寝る前に目もとに貼って寝るだけ。一晩かけて針が溶けながら、ヒアルロン酸などの成分を届けます。

市場も伸びていて、マイクロニードルを使った「ニードルコスメ」の2025年の市場規模は約380億円(前年比25.8%増)とされています。ドラッグストアや通販で「マイクロニードル」「ニードルパッチ」と検索すると、目もと・口もと用のパッチがたくさん出てくるはずです。

ただし、化粧品のマイクロニードルは「美容成分を肌の浅い層に届ける」もので、体の中で免疫をつくるワクチンとは目的も仕組みも異なります。同じ技術でも役割が違う、という点は押さえておきましょう。

すでに実用化されている「アネスパッチ」(歯科麻酔)

化粧品だけでなく、医療の現場でもマイクロニードルはすでに使われ始めています。それが歯医者さんで使われる**「アネスパッチ」**です。

項目内容
製品名アネスパッチ
用途歯科の表面麻酔用の医療機器
発売日2023年10月10日
導入実績全国1,000以上の医療機関(テレビ東京公式による)

歯の治療では、麻酔の注射そのものが痛くて怖いもの。アネスパッチは、その麻酔の負担をやわらげるためにマイクロニードル技術を応用した医療機器です。「化粧品→歯科医療→貼るワクチン」と、技術がだんだん広がってきているのがわかりますね。

痛くない注射パッチのメリット・デメリットは?

いいことづくめに見える痛くない注射パッチですが、実は乗り越えるべき課題もあります。メリットとデメリットを正直に整理しました。

内容
メリット痛みがほとんどない/自分で貼れる可能性がある/常温保存をめざせる/使用後に針が残らない/医療従事者の負担を減らせる
デメリット・課題使える薬の種類に限りがある(分子の大きい成分は皮膚を通りにくい)/一度に届けられる薬の量が少ない/ワクチンなどは品質・安定性の管理が難しい

デメリットについて少し補足します。皮膚から吸収させる仕組み上、分子が大きい成分(目安として分子量500以上)は皮膚を通りにくいという性質があり、どんな薬でも貼るパッチにできるわけではありません。また、針の部分にしか薬を含められないため、一度に送れる量が限られるという課題もあります(日本薬剤学会系の論文などによる)。

ただし、これらは「だから使えない」という話ではなく、実用化に向けて研究で乗り越えようとしている技術的な課題です。だからこそ「いつ実用化されるのか」が注目されているわけですね。

ちわわん
ちわわん

いままさに研究されているからこそ、いつ実用化されるのか期待したいです。

痛くない注射パッチ(貼るワクチン)はいつ実用化される?

いちばん気になるのがここですよね。結論からお伝えします。

2026年9月時点で、「貼るワクチン」はまだ一般向けに実用化・販売されていません。 コスメディ製薬が「実用化をめざして研究を進めている段階」です。

「◯年に発売!」という具体的な時期は、会社からもニュースからも公式には発表されていません。ネット上で「もうすぐ使える」といった情報を見かけても、現時点で発売時期は確定していない、というのが正確なところです。

大事なのは、次の2つを分けて理解することです。

すでに実用化されているこれから実用化をめざす(研究段階)
化粧品のマイクロニードル(クオニスなど/2008年〜)貼るワクチン(インフルエンザなど)
歯科麻酔「アネスパッチ」(2023年〜)

なお、貼るインフルエンザワクチンについては、コスメディ製薬が大阪大学と共同で研究を進めてきた経緯があります。研究は着実に前進していますが、一般に接種できるようになる時期はまだ確定していません。

実現すればメリットは大きく、痛みが少なく、将来的に自分で貼れて、常温保存もできる可能性があります。医療従事者が不足する地域や、冷蔵設備の乏しい国・地域にもワクチンを届けやすくなると期待されています。

ちわわん
ちわわん

「いつ?」に対して具体的な年を約束できないのが正直なところ。でも化粧品や歯科ですでに実用化されている実績を見ると、貼るワクチンも決して夢物語ではないと感じます。

まとめ 痛くない注射パッチ「貼るワクチン」の実用化に期待

最後にポイントを整理します。

2026年9月23日放送のアンパラレルドでは、京都のコスメディ製薬が挑戦する「痛くない注射パッチ(貼るワクチン)」が紹介されます。カギとなる技術は、ヒアルロン酸などでできた極小の溶ける針「マイクロニードル」。針が痛点に当たりにくく、痛みも出血もほとんどありません。

この技術は化粧品「クオニス」や歯科麻酔「アネスパッチ」ですでに実用化されていますが、「貼るワクチン」自体はまだ研究段階で、発売時期は未定です。使える薬に限りがあるなどの課題もありますが、痛みが少なく、自分で貼れて、常温保存もできる未来の技術として、大きな期待が寄せられています。

社長の権英淑さんの「注射で泣く子をゼロにしたい」という思いにも注目しながら、ぜひ放送をチェックしてみてくださいね。

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